ワッチ物語
  

■ワッチ物語 第3章
ワッチ物語 第三章 病院生活編

ワッチ物語第4章

話せば長くなるが俺は俺の歴史がある。

俺は25歳の時に病院に入院した。。。

なぜか?なぜ入院する必要があったのか?
それはおかんに入院を勧められたのもある
だが俺は最初頑なに、入院するのは嫌だと何度も断った。
そんな俺は自分と向き合い自分を見つめ直した
俺は・・・俺は・・・果たしてこのままでいいのか?と
俺は入院するまでの5年間・・・押し入れに引きこもっていた
ペットボトルに小便をしていた
ドラえもんはよく押入れから出てくるが
俺は全くほとんど出なかった
もしかしたらドラえもん以上の生活をしていたかもしれない
それほどまでに外に出るのに恐怖を感じていて。
完全なる引きこもり状態だった。

そして俺は決心をして入院をした・・・
入院計画では1週間となっていたが実際の入院期間は約1年間もの長い間だった

入院初日に、俺はどうせ誰にも相手されないだろう
どうせ若者もいないだろうし同世代もいないだろう
そう思っていたが違った

初日に詰所の前のイスに座っていると
24歳のRちゃんとまだ18歳のT君が俺に最初に挨拶を、声をかけてくれた
「今日入院されたんですか?はじめまして」
俺はずっと引きこもってばかりいたため、会話するのがとても怖かった
でも俺よりもずっと若い子も入院しているんだ・・・と
俺は単純に、俺に挨拶をしてくれた、声をかけてくれた、こんな俺でも相手してくれた
嬉しかった。
ぎこちないものの俺も挨拶をした
5年間お母さん以外と会話したことない俺に、新しい何かが見つかった気がした
それは人間の温かみだろうか

長い入院生活になったがまだ25歳だった俺は若い方だったので
色々な人と触れ合うことができた

俺が入院してから1週間後ぐらいにMちゃんが入院してきた
明るい人で僕のことをよく可愛がってくれた

Mちゃん、Rちゃん、T君と共に病院内で行動を共にする事が多かった
みんなの時間の都合が合う時は一緒にミスドでお茶をして楽しんだ事もあった
特にT君は僕の弟のような存在で、ゲーセンでレトロゲームが20円で出来るので
一緒に古典的なテトリスのスコアを競争しあったりした

本当に平和な日々が続いた
そう思っていた、だが事態は一変する・・・
半年が経過したぐらいにある日、Tちゃんが入院してきた
初めは俺らのグループと仲良かった
だが、大晦日の日はMちゃんが実家に帰って正月を過ごしていて
病院には居なかった
そこでTちゃんは俺によくお茶しにいこうと何気なく誘ってきた
ミスドで思わぬ一言を言われた
「なんでわっちゃんを私がよく外出に誘うかわかる?好きやからやで」
俺は確信をしてしまった

俺はMちゃんとは仲良しでいつも一緒に座ってる
それは何気ない事と思っていた

しかしそれはTちゃんにとっては嫉妬心、つまりMちゃんと俺が出来あがってると思っていたらしい

正月も俺は実家に帰らず(帰れず)Tちゃんと回転寿司で寿司を食べて正月を祝った
もちろんそこにはMちゃんは居ない
「わっちゃん、Mちゃんのテーブルでご飯食べるのやめて私のテーブルにおいで」
まあたまには座る席など決まってなんかいないしTちゃんの所でご飯を食べることになった

その何日か後にに外泊からMちゃんが戻ってきた

「わっちゃんが私のテーブルじゃなくてTちゃんのテーブルでご飯食べてる!!」
「私のわっちゃんをあの女が奪った!!!」
Mちゃんがそう周りに言った

そこからトライアングル、3角関係のバトルが始まってしまった

俺は女同士の壮絶な略奪合戦を目の当たりにしてしまい
かなり衝撃を受けた

でも実際、「俺ってそんなに良い男だっけ?モテたことないよな・・・?」
俺は自分の事はわかりきっていた

でも病院内で比較的若く身体の状態も良い男はあまりいない
俺の若さをただ40代のおばさん同士が取り合う争いをしてるだけではないか?と

俺はもう今はこの女性二人と連絡は全く取り合っていない

ただMちゃんが詰所のナースにまで「あの二人付き合ってます!!何とかしてください!!」
という強烈な発言を言い出して
俺とTちゃんは最重要人物、最高責任者の院長に呼び出しを食らった・・・・

院長は「二人で一緒に外出じゃなくてちょこっとだけ時間ずらしてね・・・勘違いされるので(笑)」
と俺に優しく言ってくれた

その院長が今は主治医でとても優しいし気さくな人なので本当に仲良く、上手くいっている
「気分的に落ち込んだりしたら、若いから音楽聴いたりゲームしたらええと思うで〜」
「上手いこと気分転換出来る方法を見つけていかなあかんで、なるべくお金はかからないようにして」

本当に院長はしょうもない出来事でも聞いてくれるし何でも相談に乗ってくれる偉大なる先生である
あの笑顔で喋りかけてくれる。それだけでも俺は気分がホッとしていつも安心して家に帰れる

入院中は色々な事があったけど、俺が言いたいのは・・・

「みんな 俺と仲良くしてくれて 本当に ありがとう」

俺は 苦しんでいたのは たった一人の 自分だけではなかったんだ
それを一番理解出来た

みんなありがとう

俺もみんなも元気になれよ


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